【9月13日:20時間のフライト】

朝から荷物の詰め替えをする。最初持っていくはずだった大きなデイバッグをやめて、キャリングバッグと機内持込用デイバッグの二つにした。なにしろあれやこれやで荷物が多いのである。
昼ころ家を出て、成田エクスプレスに乗る。成田空港は13日の金曜日だと言うのに混んでいる。テェックインで席を通路がわに希望するが、ダラスまではもう埋まっていて通路から2番目の席となる。これで12時間乗るのかと思うと少々滅入ってきた。免税のタバコ、おみやげなど買ってからついでに電池式の電気髭剃りを買う。また荷物が増えてしまった。

まずは12時間後に時間通りダラス空港に到着した。
途中は寝たり起きたりで夢うつつに過ぎていった。座席は心なしか足元が広いような感じだったが、やはりエコノミーで長時間はつらい。乗換えと言ってっも、ちゃんとイミグレとタックスは通る。乗り換えのテェックイン前に外に出て一服する。特に迷う事もなかった。ぞろぞろとみんなについて行けば要所で案内がある。
乗り換えの時間は1時間しかなく、早々にチェックインして待合室に入る。案内のアナウンスが英語とスペイン語になり、いよいよペルーに近づく雰囲気がしてきた。それでも結構日本人もいる。若い人が多いのだが、中に混じる中年の人たちはツアー客だ。ペルーまでの席は成田で通路側を予約していたので少し安心する。
また半分寝たような状態でようやくリマへ到着する。荷物が早く出てきたので、ほとんど先頭で出られた。バッグは開けられずにフリーパス状態だった。出るとすぐに両替所があり当座分として200ドル両替する。690ソレスとなり結局滞在中のソレスはこれで十分足りた。旅行中大体はドルで払えたし、日本で支払済みもあったためだが、物価はずいぶんと安かった。
夜中の12時である。時差が14時間あるので、成田を夕方出て今日1日飛行機に20時間乗って同じ日の真夜中にペルーに到着した事になる。気温は20度ほどで小雨がち、半そでのポロシャツでは寒い。江田インに頼んでいた出迎えは大きな紙に名前を書いて待っていたのですぐ分かった。ペルーの人で日本語も英語も殆ど通じないがいろいろ話し掛けてくる。こちらもスペイン語はグラシャス位しか知らないのだが、それでもお互い単語だけで結構話が通じるのが面白かった。
暗いので街の様子は良く分からないが、人も結構出ていて道も広い。車が信号で停まると、お菓子などの売り子が車にわっと駆け寄って来るのもものめずらしい。