【9月17日:マチュピチュでおにぎり@】

昨夜はふもとのアグエスカリエンタスのホテルで良く寝た。7〜8時間は眠れた。体内時計が時差で狂った今までの睡眠不足をすっかり取り戻したようである。もっともクスコで自粛していたお酒を昨夜しこたま飲んだせいでもアル。
さて目的のおにぎり作りに取りかからなければとわざわざ用意して持ってきたトラベルクッカーを取り出した。このトラベルクッカーはご飯なら1合炊けて、インスタントラーメンなら1個調理できる仕様である。お湯なら500ml沸かせる。すでにクスコで試用してみた。
用意のレトルトのご飯と海苔は出てきたが、梅干が見当たらない!入れたはずの壜をあけると大田胃散が出てきた。クスコでもう1つのレトルトご飯を試作も兼ねて食べた、その時には確かに梅干はあったのだが。荷物を軽くするためにクスコのホテルに預けた荷物にうっかり入れてきてしまったのだろう。同じような容器に梅干を入れたのが失敗だった。
お湯を沸かすと言っても気圧の関係か結構時間がかかる。本来なら早朝のマチュピチュを見るために6時のバスに乗る予定だったのにもう8時を過ぎている。ご飯の温まり方がイマイチのようだったがともかくおにぎりを作る。記念にベランダに出てデジカメに収める。手についたご飯粒を食べてみると、蒸かしたような味で、銀シャリの食感はない。ま格好だけはなんとかおにぎりになった。
なんでおにぎりかと言う説明をここでしておきたい。
パックでない個人旅行をし始めたが、パックの方が楽で結果は費用もそこそこおんなじと思うケースも多い。時間が限られていていろいろな所を効率良くまわるのは個人では大変だ。まさに自分には時間が限られている。そうはいってもあわただしいツアーでは今一つ満足感がないのも事実だ。違いの一番大きな物は、自由な時間だ。同じ日数でも、アレンジが自由でまた途中の融通が利くのが個人旅行だと思う。自分でなにもかもするので、多少のわずらわしさと不安は伴うが、旅とはそんなもので、そんなところがまた面白い。
ともかく自由な個人旅行なので、好きな事をしてみるのが基本だ。
もともと食は贅沢でない。何でも食べるが、好みは和食系統だ。それもごく普通の惣菜である。魚は煮ても焼いても刺身でも好きだし、ご飯、漬物、味噌汁は欠かせない。そこで今回は食事にこだわって見ようと思ったのだった。
朝はホテルで出るし、機内食など除くと8回ほど食事を自分ですることになる。セビッチェとかプーノのトゥルチャ(マス)は食べてみたいが他にこだわりはない。またレストランに食べに行っても一人ではつまらない。そこでベースは自炊を考えた。レトルトのご飯とインスタントラーメン・味噌汁を用意し、おかずは現地調達とし、どうせならとマチュピチュのお弁当としておにぎりを握ろうと海苔、梅干を用意した。もっとも準備してみるとトラベルクッカーも含め結構な量と重量になったので、実際に持っていったのは数食分であとは出発前に家で食べてしまった。


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