ロンドン研修編

まずはロンドンで語学研修とオリエンテーションがあります。その後に派遣される所に行きます。7月16日から授業が始まり9月7日までロンドンにいます。
日付をクリックしてその日の日記を読めるようにもなっています。

  • 7月10日(火):ロンドン到着
  • 7月12日(木):今日はゆっくり
  • 7月13日(金):オイスターカードで外出する
  • 7月14日(土):街中の森
  • 7月15日(日):ホームステイ先へ移動
  • 7月16日(月):授業の開始
  • 7月17日(火):ブログの更新
  • 7月18日(水):ようやく3日目
  • 7月19日(木):イギリスに来てから10日
  • 7月20日(金):一週間が終わりました
  • 7月21日(土):娘と会う
  • 7月22日(日):ローストビーフの夕食
  • 7月24日(火):学校の一日
  • 7月26日(木):ロンドン遠足
  • 7月27日(金):また娘の家へ
  • 7月28日(土):留守番で家の中
  • 7月29日(日):ゴルフの練習
  • 7月30日(月):散髪に行く
  • 7月31日(火):ボランティアの下見に
  • 8月 1日(水):サマースクール訪問準備
  • 8月 2日(木):パブへ寄り道
  • 8月 3日(金):ボランテイア初日
  • 8月 4日(土):保養地ブライトン
  • 8月 5日(日):日曜日
  • 8月 6日(月):同級生Tさん
  • 8月 7日(火):ゴルフに行く
  • 8月 8日(水):サマスクールの練習
  • 8月 9日(木):放課後はショートコース
  • 8月10日(金):ボランティア2回目
  • 8月11日(土):ロンドンへ行く
  • 8月12日(日):娘とショートコース
  • 8月13日(月):ひと月過ぎました
  • 8月14日(火):サマースクール
  • 8月15日(水):ホームステイ先のおばあさん帰る
  • 8月16日(木):公園の散歩
  • 8月17日(金):ボランティアショップ3回目
  • 8月18日(土):ハットフィールド邸
  • 8月19日(日):グリニッジ
  • 8月20日(月):普通の一日(1)
  • 8月21日(火):普通の一日(2)
  • 8月22日(水):雨続きです
  • 8月23日(木):サマースクール2回目
  • 8月24日(金):ボランティアショップ4回目
  • 8月25日(土):キュー植物園
  • 8月26日(日):スコットランドへ
  • 8月27日(月):スカイ島からフォート・ウイリアムへ
  • 8月28日(火):フォート・ウイリアムからエディンバラへ
  • 8月29日(水):エディンバラ
  • 8月30日(木):授業再開
  • 8月31日(金):テイクアウトのお店
  • 9月 1日(土):オックスフォード
  • 9月 2日(日):ゴミの話
  • 9月 3日(木):荷造り
  • 9月 4日(火):火曜日の市
  • 9月 5日(水):セント・オールバンズの授業
  • 9月 6日(木):お別れ会
  • 9月 7日(金):最後のチャリティーショップ
  • 7月15日(日):ホームステイ先へ移動


    街の時計塔をスタバから窓越しに見る

    可愛いマイルーム

    今日はいよいよホームステイ先に移動する日です。今回のプログラムではホームステイをするようになっています。
    娘に車で連れて行ってもらいました。途中日本食材の店に寄り、新潟産コシヒカリの無洗米とスーパードライを購入しました。お米は機会があった時に手巻き寿司でも作るつもりです。スーパードライはもちろん自分用です。
    ホームステイ先はロンドンの北でST ALBANSというところにあります。車で1時間もかからなかったと思います。途中から道の両側には田園が広がりすっかり郊外です。街中はほどほど人出もあり、ロンドンよりはずっとこじんまりした良い雰囲気のところです。
    ホームステイ先のご主人はバルバドス出身で奥さんはネイテイヴだそうです。お孫さんとの3人家族のはずが、なぜか息子さんらしい人もいます。おばあさんは良い英語を話していると娘が言いました。英語力をつけるためにもおばあさんと積極的に会話しなければと思います。夕食はウエスト1mは越しそうなそのおばあさんと並んでカリビアンな料理を食べました。ホームステイでは朝夕食が出ることになっています。
    あてがわれた部屋は小さな乙女チックな部屋で、前に日本人がステイしていたそうです。
    7月16日(月):授業の開始


    煙突から右がホームステイ先の家

    学校の外観

    今日から授業です。派遣先の学校に行く前に、英語の勉強と、生活体験などを受講するプログラムとなっているのです。
    ホームステイ先のおばあさんは、病院の予約が取れたとかで朝早くから出かけてしまい、息子さんが朝食を出してくれました。
    学校は電車で二駅程離れています。往復の電車賃が6.5ポンド日本円では1600円もするのには驚きました。
    最初に、英語力に応じて二クラスに分けるとかで、ヒアリングと文法のテストがありました。驚くほど出来ませんでしたが、これからの勉強のし甲斐もあるというものです(笑)。
    クラスは日本人と若干の韓国人で10数人ほどです。若い女性が多いのですが、結構シニアの方もいます。東京での事前研修で一緒になったシニアの男性の顔もあり心強く感じました。先生は当然英語しか喋りませんし、教室では日本語禁止のため、いまいちピンとこない間に今日の授業が終わりました。
    帰りに何人か連れ添って駅で確認すると、ラッシュでない時間帯の共同購入割引では往復切符で3ポンド以下になるとわかりました。さっそく明日の切符を共同で買いこみました。
    ST ALBANSの図書館の場所も聞いたので帰ってから行ってみました。
    やはり仲間が多いと情報も入り心強いものです。
    7月19日(木):イギリスに来てから10日


    学校前はスーパーのテスコ

    授業風景

    学校は4日目ですが、イギリスに来て今日で10日目です。スケジュールをこなして見て回る旅行ではないので時間のたち方が違います。
    授業も少しは慣れてきました。単純な座学ではなく、いろいろ工夫されていいるので楽しく勉強ができます。たとえば質問の書いてある紙を持って数人のグループで街に出て答えを探しに行きます。電車の時刻表を駅で確認したりスーパーで売られている日本食品を調べたりするのです。そうすることで自然と地域での暮らしに慣れて行くように考えられています。
    ところでホームステイ先のおばあさんは明日退院のようです。夕方になると例の息子はいなくなり今度は娘さんとかいう人が現れて居間にベッドを作り始めました。作り終えるとエアロビに行くとか言いながら帰って行きました。2階の寝室へ階段を上るのはきついのでおばあさんは下の居間で寝るのでしょうか。分かりません。
    夕食はマッシュポテトにヌードルをかけ鱈のフライを添えた、今まで全くお目にかかったことのない料理でした。食べてみると結構おいしいのです。マッシュポテトはジャガイモを10個以上つぶしたと思われる量なので半分は明日の昼食にとりわけました。ちょっとサンドイッチと飲み物を買うとすぐ1,000円ほどになるので自然に倹約するようになります。こちらの1ポンド(換算250円なんですが)は日本での100円くらいのつかいでしかありません。物価が高いこともありますが、円安でもあり海外で暮らすとありがたくないですね。
    7月20日(金):一週間が終わりました


    ローマ時代の壁の遺跡

    町の図書館

    一週間が終わりました。金曜日は午前中で授業が終わります。
    朝から雨が降り続き、昼ごろには道路に雨水があふれてきました。車は水しぶきをあげて走っています。雨宿りも兼ねて学校のそばのテスコで買い物をして出るともう青空で道路の水も引いていました。イギリスでは一日のうちで目まぐるしく天気が変わるようです。
    夕方青空でしたが気温が低くフリースを着て近所に散歩に出かけました。教会から続く池とローマ時代の壁の遺跡をぐるっと回ってきました。日本では一日一万歩のウオーキングがなかなか達成できませんでしたが、ST ALBANSに来てからは毎日一万歩達成です。よく歩いています。
    ホームステイ先のおばあさんは今日帰ってきてやはり下のベッドを使うようです。足首を複雑骨折をしたようでギブスをしています。説明をしてくれるのですがどうしてそうなったのか良く分かりません。そのうちに新聞を出して来て階段にこの広告のリフトをつけるとか言っています。この家は二階にしかトイレと風呂がありませんが1000ポンド以上するリフトをつけるくらいなら初めから二階のベッドに寝ていればよさそうだと思います。その辺の事情を聞く英語力もないため話は中途半端でしたが、おしゃべりで陽気なおばあさんが帰って来て家の雰囲気はすっかり明るくなりました。
    夕食はまたもやはじめての料理でした。おじいさんの出身地バルバドスの料理だそうです。名前はココとか言って鳥のまねをしていましたが、山芋をすってお好み焼きにしたらこんな風になるだろうと思いました。カレーソース味でしたが広島のおかめソースが良く合いそうに思いました。おじいさんが料理をしますが口にあいます。
    7月22日(日):ローストビーフの夕食


    パブ

    ローストビーフ

    娘宅に泊まりました。朝はご飯とみそ汁、昼はザル蕎麦と日本食を堪能しました。そんなにこだわりはないのですが、やはり和食は良いものです。
    ゆっくりと夕方に車で送ってもらうことになりました。セント・オールバンズの街に入る直前の道端に突然たくさんのウサギを発見しました。数十羽以上が点々と餌をあさっている様子でした。
    イギリスではリスはよく見かけますがウサギは初めてです。野ウサギなんでしょうね。また鳥では鳩はたくさんいますがスズメやカラスはそんなに見かけません。池にいる白鳥やカモはまったく人を怖がりません。花はそこらじゅう咲き乱れていますが蝶はあまり見かけなく、代わりにミツバチがいます。所変わればいろいろと変わるものです。
    わずか1週間しかセント・オーバンスにはいませんが、ロンドンからこの街に帰って来るとほっとします。大都会ロンドンとは違う時間が確実に流れています。通りや家並みや樹木がなんともほっとさせてくれる街です。このほっとする感覚は奈良市の奈良町、タイのチェンマイ、韓国慶州の古墳公園あたりを歩いている時にも感じました。いずれも古い古都といってもよい場所で、長い歴史が訪れる人にそのように感じさせるのでしょうか。ペルーのクスコも似通っていましたが何しろ3000メートルを超す所ではまずは生理的身体的に高度を克服してからでなければ感慨も浮かびようがありませんでした。
    娘と街を見て回るうちに7時を過ぎておなかもすいて来ました。ホームステイ先の近所に車を停めて近くのパブをのぞいてみましたが食事の時間は過ぎていたので、街中まで行きパブ兼レストランに入りました。この店はよく前を通っているのですが入ったことはありませんでした。入ってみると道路に面した前面はレストランで店の中はパブ、中庭はまたレストランとかなり広い店でした。中庭のテーブルでビールとイギリス定番のローストビーフを注文しました。ヨークシャプディング付の定番料理に本日初遭遇した次第です。
    イギリス料理は旨くないと言われていますが、ここは美味しいと思いました。付け合わせの人参とカボチャもまた美味しかったです。
    夕食後にホームステイ先まで送ってもらいそこで娘とは別れました。
    7月24日(火):学校の一日


    駅の改札口

    ホームステイ先の階段に付けられたリフト

    学校の授業は午前10時に始まり11時45分まで一気にあります。
    今日の午前の授業は各人が宇宙人が来たときに見聞きをする一場面を書いた紙を渡されて、クラスの他の人達とその紙に書いてあることを伝え合うというものでした。 英語で伝えることと他の人の英語を理解するという狙いでしょう。最後に場面をつなげてストーリーをみんなで確認します。10人ほどのクラスの皆と会話をしなければならず、なかなか忙しく時間があっという間に過ぎてしまいます。
    終わると12時半まで昼休みです。ホームステイ先によってはお弁当を作ってくれるところもありますが、基本は自分で用意します。今日は昨夜の夕食が大量だったので半分残してお弁当にしました。豆入りの油いためご飯にチキンフライでしたが、脂っこくて全部は食べられませんでした。お弁当には日本から持参の梅干しとインスタントみそ汁を追加して持って行きました。
    午後の授業は手紙の書き方でした。定型的な表現を学んでいろいろなパターンの手紙を書いていきます。先生がチェックしてこういう表現は使わないとか指摘してくれます。午後は2時半に終了です。
    インターネットは図書館では1時間しか使えず、それも日本語が使えないので不自由していましたが、英語学校のランに入れることになりました。ここにいる間ですが30ポンドで使えます。お昼休みか放課後ですが、自分のノートパソコンが使えるようになるのは嬉しいものです。
    7月26日(木):ロンドン遠足


    ミレニアムブリッジ

    ピカデリーサーカス

    朝セント・オーバンスの駅に10時に集合して、今日はロンドン遠足の日です。教室での授業の代わりに先生に連れられて、電車でロンドンブリッジ駅まで行き、あとは歩きます。
    夏休みのせいか電車は混んでいましたが、ロンドンの街中はあまり人出がありませんでした。電車を降りてからテムズ川沿いにテートモダンまで行きミレニアムブリッジを渡りセント・ポール大聖堂からコベントガーデンまで歩いて昼食タイムです。そのあとトラファルガー広場を経てバッキンガム宮殿まで行き、ピカデリー通りをピカデリー・サーカスまで戻ってきて3時ころ解散となりました。このコースでロンドン中心の主だったところは回ったことになります。ロンドンの地図が手元にありましたらご覧になって見てください。
    解散のころになると雨が降ってきたので、雨宿りも兼ねて近くの日本食品店や三越ロンドン店を覗いてみました。三越に置いてあった新聞には三越と伊勢丹が提携するような記事がありましたが店員さんは知らないようで、教えるとびっくりしていました。もっともほとんどの店員さんは現地の日本人パートさんだそうですからあまり関係がないのでしょうね。
    帰りの電車では雨がひどくなりましたがセント・オーバンスの駅に着く頃にはすっかり晴れて青空がのぞき始めました。イギリスの天気は日本の感覚でいちいち対応していると疲れます。このごろはいつでも傘を持っていて降ったらさすというふうになりました。湿度も低いので傘もすぐ乾きます。
    今晩は夕食がてらパブに行ってみようと、何人かと話がまとまりました。ホームステイ先の近所にあるパブに入りました。ビールを注文して様子を見ると、まだ食事はできないようです。どうも食事時間はもっと遅いようです。一杯飲んでから、ほかに当てがないので日曜に行ったレストランに行き適当な料理とワインを注文しました。ローストビーフがメニューにないので聞いてみると日曜だけだとのことでした。5人で行き料理一品ずつとワイン一本で一人3,000円以上ですから外食もそうそうはできません。この国の人は良く暮らせるものだと感心します。
    ともかく今日は良く歩き2万歩を超えました。
    7月28日(土):留守番で家の中


    ガス工事現場

    棟続きの集合住宅

    いつガス会社の人が来るのか分かりませんが、家の前の道路はほじくり返されて掘削機の音が鳴り響きます。
    インターネットで日本のニュースなど見ているうちに無線ランの様子がおかしくなり、とうとう不通となってしまいました。
    結局結局来たのは4時過ぎでした。インターフォンで呼び出しがあり、鍵を開けて家の中にあるガスの元栓を閉めてもらいました。1時間半後にまた開けに来るとか言っているようですが聞き返しても良く分かりません。そのまま2時間過ぎてもガス会社の人は来ません。娘も帰って来てしまいました。ガス会社に電話すると作業員から電話させると言っているそうですが、かかってきません。
    夕食はガスが使えないので、冷凍の鮭を電気オーブンでホイール包み焼きにし、温野菜とそのほかありあわせのものが並びました。品数が多く美味しくご飯をいただけました。

    ところで今日は殆ど家の中で過ごしましたが、イギリスの住宅の様子を少し説明してみます。
    イギリスの住宅はハウスとフラットに大きく分かれます。ハウスは一戸建て住宅で、フラットはいわゆるマンションなどの集合住宅です。
    ハウスも独立した一軒家はデタッチハウス。二軒続いたものはセミデタッチハウス。棟続きで6軒ほど続いたものをテラスハウスと呼びます。
    フラットはいわゆるマンション風な集合住宅です。
    娘のところはこのテラスハウスです。横にではなく、3階建てで各階2軒計6軒で共同玄関があります。同様なテラスハウス同士が一区画ずっと続いているのがロンドンの住宅街です。玄関前には花の咲く小さな庭があり、裏側にも共通の庭があるつくりが標準です。
    小売店などは別に駅前などの商業地区にあります。ロンドンもセント・オーバンスも同じような具合ですが、郊外のせいかセント・オーバンスの方が家の周りの庭などは広く余裕があります。
    7月29日(日):ゴルフの練習


    パソコンのテレビ電話で4歳の日本の孫とお話し


    テイクアウエイのお寿司

    娘宅に泊まり、今日は日曜です。
    夜のうちに雨が降ったらしく、道路や家々の屋根は濡れていましたが天気は回復に向かうようです。しかし風は冷たく、とても7月の終わりとは思えません。
    一人で早く起きだし手持ちぶさたなので、ご飯を炊き、漬物、海苔、ふりかけ、即席みそ汁、サラミ、ハムをおかずに朝食を用意しました。 午前中は修復した無線ランで日本のニュースをチェックしたりして、昼ごろ日本では8時ころにパソコンのテレビ電話を試してみました。インターネット経由なので時間を気にせず無料でテレビ電話ができるなんて本当に驚きです。また日本への電話はサービスダイアルを中継すると1分間3ペンス7.5円ほどでかけられます。イギリスの物価水準から考えて驚異的とも言えます。
    昼から娘が最近始めたゴルフの練習に出かけました。練習場には例の如く連れて行ってもらうだけなので場所ははっきりとしません。「メトロゴルフ」という練習場で日本人もずいぶん多く、日本語のパンフレットも置かれています。お昼は「藤ふーず」というテイクアウェイのお寿司屋さんで買ったものです。サーモンは本場で、日本の脂っこいものとは違い、大変美味しいものです。
    夕方セント・オーバンスまで送ってもらい、いつものレストランで夕食をとりました。ローストビーフは品切れになっていましたが、鳥料理やサンドイッチを頼みビールも飲み、デザートのチョコレート菓子も少し賞味してすっかり満足しました。
    7月30日(月):散髪に行く


    床屋さん


    今朝インターネットで参議院選挙の結果を確認してみました。やはり予想のような結果に終わったようですね。投票はできませんでしたが関心は大いにあります。インターネットで情報のやり取りが簡単にできる時代になったのですから、選挙の投票も海外からも簡単にできると良いですね。参議院選挙もこちらでは大したニュースの扱いではなかったようです。(注:自民党が負けて民主党が参院第一党になった選挙)
    授業も終わりホームステイ先に戻ってから外に出ます。部屋が狭く息苦しいので図書館や公園に行くのです。
    図書館への途中に前から気になっていた床屋さんがあります。見るとお客がいないので入ってみました。ショートカットかと聞かれたのでミディアムと答えたら、バリカンでガーッと刈られて大胆にバサバサとカットされました。ものの15分くらいでしょうか、終わっていすの下には全頭髪量の二割ほどの髪の毛が落ちていました。さっぱりと職人刈りになって頭が小さくなりました。もうイギリス滞在中は床屋さんに行かなくて済みそうなくらいです。料金は6ポンドですからイギリスの物価としては高くない方です。街の中にある床屋さんと比べてもここは少し安いようです。値段はカットがロング、ミディアム、ショートの三種類に分かれ、別料金でひげそりがあるようです。
    7月31日(火):ボランティアの下見に


    チャリティのお店

    ハーペントンの町並

    早いものでもう7月が過ぎようとしています。学校も第3週に入って良く分からないなりに新しい事が毎日目続き、授業を楽しんでいます。
    今週から金曜日には学校に行かず、ボランティアでチャリティのお店に行く予定です。15人の生徒を近隣の町のそのようなお店に割り振れるのですから、イギリスにはチャリティのお店がたくさんあるようです。 チャリティのお店では寄付された雑貨や衣類、本などを安く売っています。この売上が寄付されます。
    昨日自分の行くお店の割り当てが発表になったので、今日学校が終わってから下見に行って見ました。学校とは反対側に一つ先の駅でHarpendenハーペントンの町にあるMarie Curie Canser Careというところが割り当て先です。セント・オーバンスからバスに乗り訪ねましたが、4時半でお店はしまっていました。外から見たところいろいろな雑貨が並んでいます。このハーペンドンの町はメインロードが広くセント・オールバンズよりはこじんまりですが更にきれいな所です。ホームステイ先の人は、あそこはお金持ちが住むところだと言っていました。
    それにしてもイギリスに限らずヨーロッパの街並みは、外観が石造りで花が咲き乱れ本当にきれいですね。どうしてこのような街並みが維持されるのか不思議です。日本にも妻籠や馬篭の中山道。京都、奈良の観光地には素晴らしい景観が残っていますが、それが日本中当たり前の景色ではありません。イギリスでは少し外れた郊外も、牧場と緑の中に花に囲まれた住宅が絵のように点在しています。
    生活の質という点でインフラは日本の方が優れていると思います。たとえば電車の時刻がしっかり守られているとか、新鮮な野菜や海産物がスーパーに並んでいるとか。コンビニで24時間必要なものが手に入るなどですね。住居もイギリスのように古いレンガ造りの中だけ改造して住むような住居に比べて日本のマンションの快適さは優っていると思います。
    しかし町並み全体から感じられる落ち着いた印象はどうしてなのでしょうか。せっかく少し住んでみるのでじっくり観察して考えてみようと思います。
    8月 1日(水):サマースクール訪問準備


    チマチョゴリの着つけ


    ここでの授業は9月から派遣される学校で日本文化を紹介するためのオリエンテーションでもあるため、かなり実践的です。折り紙と習字を英語で教える練習もしました。それなりに英語で教えるポイントがあります。9月から私の行く学校の生徒は11歳から16歳で、日本語も教えてほしいといわれていますので習字はきっと良い教材になると思います。生徒の名前を聞いてカタカナで名前を書いた紙を用意渡し、それを手本に自分の名前を日本語で書かせると喜ばれるとも聞きました。実際韓国から参加している大学生の二人組が授業でそれをやってみせましたが、ハングルで書かれた自分の名前を渡されると大変興味がわいてきました。
    また再来週からはサマースクールに実習に行くことになっています。
    サマースクールには20分ほどのプログラムを3つほど用意して行きます。折り紙と習字はほぼ決まりましたが、あとひとつはなかなか決まりません。
    今日の授業では着物の紹介がありました。一応着物が学校に用意されていますが、地味な柄で帯などの小物もそろっていないようです。着物の着付けはかなり興味を引くようですが、私自身は全く出来ません。考えてみると、お茶、お花、柔道、空手など日本にい抱くであろうイメージのものは何一つ出来ません。そのうえ分かっているようでも英語でうまく説明ができません。しかし良くしたもので英語で説明している本がありますので、聞かれたらそれで答えるつもりです。
    さて着物の実習ですが、韓国からの一人が持参の民族衣装チマチョゴリを着て見せてくれました。大変カラフルで、興味をひかれました。一方日本組は様にならず、中途半端な着物を持て余し気味でした。
    あと一つの出し物がまだ未定ですが何にするかはメンバーでこれから相談です。

    今日の夕食はポークカレーでした。日本風のカレーライスで大変美味しかったです。家が狭いのが難ですが、料理に関してはここのホストはあたりのようです。夕食は量も多く大体は美味しいものです。
    他のクラスメートのホームステイ先では、冷凍食品を暖めただけとか、カリカリのチキンやナイフの刃がたたない豚肉のソテー、ぐたぐたにゆでた野菜などが話題に上りますが、美味しいという話はあまり聞きません。
    8月 3日(金):ボランテイア初日


    赤いのがしわ伸ばし機

    店内 風景

    昨夜は8時ころにうとうとし始めて早く寝てしまいました。最近は大変良く熟睡しています。
    今日は学校に行かず直接ボランティア先のショップに行く日です。バスに比べて電車の方が半額なので、駅で同じ方向に行く人と待ち合わせしました。朝夕のラッシュ時を避けたオフピークで往復切符を買うとだいぶ安くなります。さらに団体人数は4人が一番安く買えます。この組み合わせだと一人で買うのに比べ約3分の1ほどになります。今回のボラアンティア先は皆バラバラですが、同じ駅が3人いますので一緒に切符を買いました。
    初めて一人で訪ねるショップは女性ばかり3〜4人のスタッフです。みんなと挨拶して握手して自己紹介されるのですが、とても名前など覚えられません。どうやら一人が専従であとはボランティアの人のようです。専従の人は中年ですがボランティアの人たちの年齢はかなり高く私よりは年が上のようです。専従の人にこれをやってくださいとスチームアイロンのような道具を渡されショップの奥に吊るしてある洋服に蒸気を吹き掛けてしわ伸ばす仕事を午前中しました。結構重い道具で腕がくたびれてきました。掃除機の吸い口から蒸気が出るような恰好の機械です。仕事をしながら見ていると頻繁に人が出入りしています。商品は本とか食器、おもちゃもありますが、洋服それも婦人服が中心のようです。時々袋に詰めた衣類を寄付する人が来ます。受け取るとショップの奥で仕分けをします。さらに裏手には別の倉庫小屋があり、たくさんの在庫が積まれていました。展示の商品はみな寄付されたものです。値段はほとんどスカート、ズボンとか商品ごとに均一でかなり安くつけられています。収益はMarie Curie Canser Careに寄付されます。
    午後に入りボランティアの顔ぶれも入れ替わりました。どうやら一日中いるわけではなさそうです。新しく来た人についてレジの仕事をすることになりました。慣れないうちは打ち込む数字のケタを間違えたりしましたが、慣れてくるとそこそこお客の応対も任されました。よくしたものでこちらが言葉もおぼつかないと思い、ほとんどの人は難しいことは言ってきません。値段を言ってレジを打ちおつりを渡してThank you!と言うだけです。一人のおばあさんがテディベアのぬいぐるみを買い、ドッグが何とかと言って冗談を言っているようなのですが良く分かりません。おばあさんが帰って行ったあとに、指導してくれているボランティアの人が分り易く解説してくれました。家の犬の遊び相手にテディベアのぬいぐるみを買ったとか言っていたとのことです。このボランティアの人の話し方は大変落ち着いていて物静かな語り口です。分らないことはゆっくりと話して教えてくれます。
    なんとか4時までの勤めを終わりましたが、今後毎週金曜日に行くのに足手まといにならないよう、言葉もしっかり覚えていかなければと感じました。今回のコースの狙いの、英語を使わざるを得ないという環境に追い込まれていく気がします。
    8月 4日(土):保養地ブライトン

    クラスの皆もだいぶイギリスに慣れてきて、どこへ行って来たとかの話も聞こえてきます。なかにはホストファミリーに連れられてフランスのカレーまで行ってきたという人もいます。フランスと聞くと遠そうですが、ドーヴァーの海底トンネルを抜けた対岸で車で3時間ほどで行けるそうです。
    いつも通学に利用している電車ロンドンブリッジ線はロンドンを通り終点ブライトンまで行っています。ブライトンは海岸の高級リゾート地として世界に知られるとガイドブックにあります。イギリス海峡沿いにはブライトンのほかドーヴァー、ヘイスティングス、ポーツマスなどの電車で行けそうなところがあります。ブライトンなら直通で行けるので、この週末はに行ってみようと決めました。クラスで話すとほとんどの人が一緒に行きたいということです。
    9時に駅に集合して、急行電車に2時間弱乗りブライトンに到着です。電車はかなりの混雑で、満員状態でした。そのまま人込みと一緒に外に出るとまっすぐ道路の先に海が見えます。水色の海です。その海に向かいややなだらかな下り坂をみんなと歩いて行きます。ロンドンでもこんなには混んだところはありませんでした。久しぶりの混雑に、どこの観光地も同じようなものだと、江ノ島や鎌倉の休日を思い出しました。
    10分ほど歩いた先の海岸は、道路から階段で下りたところで、一面小石の浜です。砂は全くありません。海に入っている人はほとんどいなく、ビーチでの日光浴が主力のようです。カモメが舞う快晴の真っ青な空と水色の海、白い波という絵にかいたようなリゾート地です。

    ブライトンの海岸

    お昼はガイドブックお勧めのスペイン料理店で食べてみました。満員のお店でしたが、値段の割には量が少ない気がしました。味はまあまあだったでしょうか。

    ロイヤル・パビリオンの外観

    ロイヤル・パビリオンの内装

    午後はご当地名物のロイヤル・パビリオンの見学です。ここは外観はインド風で内装は中国風という、19世紀初めに完成したジョージ4世の離宮だそうです。有名なのでやはり混雑しています。中をぐるぐる見て回りましたが、異国趣味なのでしょうが我々から見るとなんとも奇妙な感じを受ける建物です。
    帰りの電車は冷房がなく窓も一部しか開かず、うだるような暑さです。どうやらイギリスに来て一番暑い日のようでした。
    8月 5日(日):日曜日

    昨日に続き今日も暑くなりました。快晴で日差しは強く青空です。ようやく夏らしくなりました。
    週末にはいつも出かけていたのでホームステイ先で迎える日曜日は初めてです。朝はいつものように起きましたが皆はまだ寝ています。この頃朝食は自分でするようにしています。 7時ころパンを焼きコーヒーを入れ朝食をすませました。ところが10時過ぎにイングリッシュブレックファーストだとかで目玉焼き、ハムやトーストのボリュームたっぷりの朝食を出されて断り切れずに食べましたがおなかが一杯です。
    今日の昼は巻きずし作りの練習をする予定になっています。すぐにクラスの何人かが訪れてきました。台所を借りてご飯を炊き、巻きずしの素を入れてきゅうりの巻きずしを作り始めました。教わりながら何本か巻くうちに、なんとか様になってきました。出来上がった巻きずしは駅の向こう側のきれいな教会で食べようと持って出かけました。

    教会

    歩くと汗が出る久しぶりに暑い日です。木陰を探し草の上で輪になって巻きずしを食べました。久しぶりの和食はやはり美味しいものでした。巻きずしは研修校で日本の食べ物として作ってみるつもりですが、今いるホストマザーのように海苔が嫌いな人が多いようで、そうなったら自分で食べることになりそうです。
    昨日は図書館のインターネットが使えなかったので帰り道に図書館に寄り、数日分のブログを更新しました。
    日曜の夕食はいつも5時ころと早いのですが、帰ってから横になったら寝てしまい、6時ころに食べました。肉が多い御馳走でしたがこの日四食目でさすがに満腹です。

    ローマ城壁跡

    公園の夕日

    夕方日の落ちるのが8時ころなので腹ごなしに散歩に出かけました。歩いて5分ほどのウエルラミュウム公園(注:ウェルラミュウムはローマ時代のセント・オーバンスの地名)の端の方にはローマの城壁跡があるらしいので歩くことにしました。長い城壁跡に沿って続く道があり、途中リスや野ウサギなども見かけましたが日も落ちてきたので普通道路に出て帰ることにしました。ところが結構遠くの方に出たらしく帰りは全く知らない道をかなり歩かなければなりませんでした。
    毎日よく食べていますが、よく歩くので健康な生活を送っています。水も最初はミネラル水を買って飲んでいましたが、今では水道水です。硬水と言われていますが、私の体にはむしろ良いような感じです。
    8月 6日(月):同級生Tさん


    すぐ裏にある11世紀の屋敷跡


    今回参加しているコースの明会が1月にありました。その時会場で質問をしていた男性が私と同じイギリスに7月から行くと言っていました。帰りに一緒になったので挨拶をしましたが、7月16日の初日イギリスで英語学校で半年ぶりの再開となりました。Tさんと言い私よりは二つばかり年上の方で、今回のコースでは最年長です。
    親しくなり話を聞くにつれ、積極的なTさんの考え方や行動には感心しました。伺うとTさんにはお子さんが3人いらっしゃるそうです。上の二人が男のお子さんで次男は大学生の時オーストラリアに1年間行き卒業後商社に就職して今はカナダ駐在だそうです。すでに就職していた長男はそんな弟を見てなのか、アメリカで1年のインターン(企業での実務経験)を経てキャリアアップし、その後日本の会社で活躍しているそうです。Tさんは二人の息子さんたちを見て、自分も英語を身につけようと思い立ち、今回のコースに参加されたそうです。
    今回のコース参加者はイギリス滞在半年以上という人がほとんどで、Tさんは3ヶ月私は4ヶ月と短い期間です。それだけにTさんは短期間で英語をモノにしようと大変熱心です。日本にいたときからもNHKのラジオやテレビの講座を聞いたり、英会話教室にも通っていたそうです。授業でもよく発言されるし、電車の中や買い物の時など機会があると積極的に会話をしています。実際はTさんに限らず参加している皆さん、若い人でも実にしっかりとしています。物価の高いイギリスで暮らす費用や学校などの経費、若い自分にとっての1年近くの時間を考えて、しっかりとした自覚を持っているようです。図書館でも勉強している同級生をよく見かけます。
    私も遊学などと言っていますが周囲にこういう人たちがいると刺激を受け、真面目に留学にしなければとも思います。リタイア後の1年で今までの世界とは違う皆さんと知り合いになり、大変刺激を受けていましたが、さらに今回は世代やキャリアのまったく異なる人たちに囲まれて送る学生生活は刺激的でHAPPYなものです。

    写真は本題と関係ないのですが、家のすぐ裏にある11世紀の屋敷跡です。近所を探索するだけでも面白いところがたくさんあります。

    ※帰国後のことですが、Tさんは体調を崩され2012年お亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。
    8月 7日(火):ゴルフに行く


    ゴルフ場入り口

    プレー中のTさん

    学校では来週行くサマースクールでの準備に追われています。出し物は、最初韓国の歌のゲームで何人か児童を選び着物を着せます。そして折り紙のかぶとをみんなに配ってかぶってもらいます。折り紙の説明をして今度は犬と猫の折り紙を皆で折ります。英語で説明しながらやるのですが、折り紙の説明は私がすることになりました。これでまた折り紙のレパートリーが増えました。
    さて学校が終わると同級生Tさんに誘われたゴルフに行きました。Tさんは日本では毎週ゴルフをしているそうですが、私はゴルフをもう何年もやっていません。イギリスでは大変安くゴルフができるのと、歩いて行けるところにゴルフ場があるのでやる気を起こしたのです。ゴルフ道具はチャリティーのショップで9.99ポンドで売っていた中古を手に入れて靴は新品を15ポンドで買いました。日本では考えられない安さです。Tさんは自分のクラブを日本から持ってきていました。
    ゴルフ場はベルラムゴルフクラブと言い、ライダーカップに名を残すライダーがキャプテンだったゴルフ場です。そこそこ名門らしい雰囲気があります。料金もビジターで35ポンドほどします。コースは人工的ではない自然を生かしたリンクスで、メンテナンスは行き届いています。プレーは午後4時18分のスタートでスルー18ホールをカートを引きながらツーサムで回りました。8時ころに終わり、まだ明るい18番ホールを眺めながら飲んだビールは最高でした。日本ではこんな環境でのゴルフはまず考えられません。なお成績はパーが5つありましたがトータルは108の煩悩のスコアでした。歩いて行ったのでクラブは3Wと7、9、P、SW、パターだけ持って行きましたが、途中7番アイアンのヘッドが取れてしまうアクシデントがあり、500ヤードを超えるロングには苦労しました。
    ウエルラミュウム公園のあたりにはショートコースもあるそうで今度はそちらに行ってみようかと思っています。
    8月 8日(水):サマスクールの練習


    公園へのフットパス

    今日の夕食

    サマースクールのリハーサルを各グループごとに先生と皆の前でやりました。私たちのグループは細かい英語の表現など直されて、全般的に出し物が少ないので増やすようにと指導を受けました。授業が終わり練り直しです。私は歌や折り紙など詳しくなく、子供たちへ教えたこともないので他のメンバーに構成をまかせっきりです。みんな大変熱心に取り組んでいます。ついには明日の放課後に自主練習をすることになりました。自分の役割はきちんとやらなければメンバーに迷惑をかけるので、しっかりと覚えなければなりません。ここへきてはじめて覚えたプレッシャーです。
    家に帰るとまたホストの子供や孫が来ていました。21歳の大きな男の孫が来ると聞いてはいましたが、顔にいろいろピアスを付けて、町であったら関わりたくない外見です。それでもおばあさんのいうことを聞き、しおらしく食器のあとかたずけなどしていました。
    家の中は騒々しく立て込んでいますので、公園のショートコースの場所を探しに行ってみることにしました。裏手には公園から続く小川があり、脇がフットパスになっています。フットパスは標識がある歩行者専用の遊歩道で、いたるところにあります。前に紹介したロンドン市中の道もそんなフットパスだったと思います。その小径を通り道を渡ったところが公園で5分もかからず行けます。
    なんのことはありません。道を渡ったすぐの駐車場の裏手がショートコースでした。長いローマ城壁跡沿いの道の手前に当たるところです。公園は広く随所に林もありますので今まで気がつかなかったのです。
    今日の夕食は、プレートの右上はミートパイで中はビーフシチュー風な具です。左のマッシュポテトはポテト2,3個分の分量でグレービーソースがかかっています。手前は豆とカリフラワー、人参のゆでたもの。ともかく分量が多いのです。基本はワンプレートです。
    8月11日(土) :ロンドンへ行く


    テートブリテン入口

    ビクトリア&アルバート博物館のウイリアム・モーリスの
    デザインした部屋。今でも喫茶室として使用されている。

    たまたま週末ロンドン行きを計画していた4人でロンドンに行きました。
    目的はミュージカル観劇とか各人バラバラですが、団体割引で往復にするとロンドン市内の地下鉄バスが乗り放題で5.75ポンドと格安になります。前に一人でロンドンに行ったときは片道7ポンドを超える料金でした。交通料金はシニア割引、往復割引、ラッシュ外割引、早期割引などなどいろいろあり、上手に利用しないと割高になります。
    私はテートブリテンとビクトリア&アルバート博物館を見て、できれば隣の自然史博物館も見たいと思っていました。
    この日は地下鉄のビクトリアラインが運休で、バスに乗りテムズ河畔のテートブリテンを見学しました。ここはイギリス絵画が中心で中でもターナーのコレクションが充実しています。さほど絵画には詳しくありませんが圧倒的な数のターナーの絵画には驚きました。しかもこれらが無料で見られるのです。日本での展覧会のように混雑していることはありません。
    ゆっくりと回るうちに昼も過ぎたのでビクトリア&アルバート博物館に向かいました。ビクトリア駅まで歩いて地下鉄に乗り到着しました。ここには各国の古美術・工芸・デザインなど多岐にわたる400万点もの収集品があるそうです。いろいろな部屋も再現して展示してあり、日本の部屋もありました。
    夕方からは他のメンバーと合流して中華街で中華料理を食べました。久しぶりの中華は美味しかったです。
    明日は日曜なので今夜は娘の所に泊まります。
    8月12日(日) :娘とショートコース


    セント・オールバンズのアベイが正面のショートコース


    娘の所に泊まり朝食はご飯に納豆や味噌汁、漬物の純和食です。オイスターソースで味付けた野菜炒めも大変美味しく頂きました。
    イギリスでは人参やキュウリなど野菜が美味しいのですが、大抵はくたくたにゆでるか煮てしまい、味が台無しになっています。また肉はブロックやベーコン状になっていてこま切れなどは見かけません。魚はタラやサーモン、ニシン、カレイあるいはヒラメの類など見かけます。たまにイカなどもありますが、品数は少なく鮮度も劣るようです。しかし果物は種類も多く大変美味しいのです。リンゴは小粒ですが日本のように甘すぎず食べるのにちょうど良い大きさです。オレンジ、みかん、ネクタリンなど豊富に店先に並んでいます。大きさなどはバラつきがあり、陳列もただ山盛りに置いてあるだけです。これはスーパーも日曜市も同じです。値段も総じて日本より安そうです。
    日本のように規格がそろった果物や野菜が包装までされて、きれいに並んでいるのを見てきた目には、どちらが良いのか考えさせられます。
    朝食後インターネットで日本の情報を見たりした後、帰りを送ってもらうついでにセント・オールバンズのショートコースに行くことになりました。超初心者の娘にはちょうど良い練習になりそうです。
    コースは日曜でもすいていて心配なく回れました。一人7ポンド弱でした。日本のショートコースに比べてグリーンもしっかりしていますしプレーヤーの数も少なく、大変良いショートコースと思えます。ただしラフは本当のラフで草むらになっていて打ち込むとボールを探すのが容易ではありません。他の物価に比べてゴルフの料金はイギリスの方がずっと安いようです。
    夕食はお決まりのレストランでローストビーフを食べました。オードブルのようなプレートも追加してビールも2杯飲んだのですっかり満腹になりました。
    8月14日(火):サマースクール


    着物を着せる
    <
    みんな笑顔

    4人のチームでサマースクール訪問に出かけました。今日は朝から雨で肌寒い天気です。 サマースクールの場所はセント・オールバンズからバスに乗り15分ほどのところです。
    教えられたバス停で降りたものの場所が良く分かず、何人かに聞いてやっとたどり着きました。イギリスの人は道を尋ねると大変親切に教えてくれます。
    訪問先は常設の施設のようです。10人ほどの子供がいましたが知能と身体の両方障害があるようで私たちの話すことはほとんど理解できていないようです。それでも歌には喜んで反応してくれたり、付き添いの人が手伝って折り紙をしたりして1時間余りを過ごしました。着物を着せるイベントは結構好評でした。かなり重度の障害がありそうで車いすに乗った女の子も着物を着せかけてやると嬉しそうに笑顔になりました。にわか作りの訪問でしたが、その子の笑顔が見られたのでなにかほっとするものがありました。
    イギリスに来て、日本では経験したことがないチャリティーショップで働いたり、施設訪問をしたりしました。このあと本式の学校で9月から日本文化を教えるということになっていますが、これも初めてのことでどんなことになるのか、まあ新しい経験を楽しんでみることにします。
    さて昼に終わっての帰り道はまだ雨が降っています。一日中時には激しく降りましたが傘をささずに歩いている人が多いのには驚きです。
    写真は施設訪問の様子です。撮影許可は得ましたが掲載は顔をぼかしています。
    8月15日(水):ホームステイ先のおばあさん帰る


    おばあさん

    飼いネコ

    昨日から雨が降り続いています。イギリスに来てからは初めての長雨です。気温もまた下がっています。
    今日ホームステイ先のおばあさんが帰って来ました。まだ再手術はしていないようで一時帰宅のようです。病状とか病院のことになると話が良く分かりませんが、ともかくこの家にとって大変な時に私はホームステイしてしまったようです。
    そんな時にも関わらず食事や洗濯などはしっかりと世話をしてくれています。ほかの家にホームステイしている人の様子を聞いてもここは狭いのを除けば良いほうのようです。駅にも公園にも近いロケーションを考えるとかなり良いとも言えます。
    本来はおばあさん中心でまわっている家なのでしょう。家の中はひさしぶりに明るくなりました。おじいさんはいつも通り台所でクロスワードパズルをやっています。 夕食は中華の出前を取り、一緒に御馳走になりました。
    ところでこの家には猫が一匹います。様子を見ていると日本とはかなり違います。まずあまり人を警戒したり恐れたりしません。マイペースで寝ていて人がすぐそばを歩いても起きません。少々足が触れたくらいではびくともしません。またこの家の猫で驚くことは夜は外で寝ているのです。涼しいよりは寒いくらいの夜でも外にいます。これも慣れなのでしょうか。
    散歩でよく出会う犬なども、飼い主以外の人に無関心で吠えたりしません。やはりしつけなのでしょうか。
    8月16日(木):公園の散歩

    発音や聞き取りの重要なことを今日の授業でまたもや再認識しました。英語の歌を聞いて書き取る授業ですがほとんど聞き取れません。単語の発音はもとより、文章の中での単語の強弱とかアクセント、言葉のつながり(リエゾン)がわからないのです。正解の文章はそんなに難しくありませんでしたが、生きた話す英語を聞きとることは難しいです。努力目標が文法、語彙に加えて発音や聞き取りとしっかり増えてきました。ホームステイ先で見るテレビも依然分かりませんが、なぜ分らないのかだけはどうやら分かってきたような気がします。とりあえず借りて読みかけの妙な名前の参考書「オバケの英語」を読んで勉強します。この本は英語の発音について今まで聞いたことのないようなことが書かれていて良い参考になると思います。

    午後8時ころの公園の池

    夕焼け

    夕食が早めに出たので7時過ぎから公園(ウエルラミュウム・パーク)に散歩に出かけました。ホームステイ先の裏の小川沿いのフットパスを歩くとすぐに公園なのでこの頃は良く散歩しています。家族で散歩やランニングをしたり犬の散歩をさせたりとみんなくつろいでいます。これも夏は日没が遅いせいもあると思います。1時間早い夏時間の8時に日没ですから夕方からの時間もたっぷりとあると言うものです。
    日本でもリタイア後は近所をウオーキングをしていましたが、歩いて楽しいところはあまりありませんでした。川沿いや海岸も限られたところだけに自然が残っていて、あとは普通の車の通る道路にすぐなっていました。なんでもイギリスが良いわけではありませんが、この公園に来て池のほとりのベンチに座り、夕暮れの池や草原、散歩する人を眺めていると何とも言えない安らぎを感じます。多分軽井沢あたりでゆっくりと過ごせればこんな気分かもしれませんが、ここでは毎日そんな気分が味わえるのでそれだけで十分満足です。
    8月18日(土):ハットフィールド邸


    ハットフィールド邸

    庭園

    朝から空模様が怪しかったのですがハットフィールド邸の見学に出かけました。ハットフィールド邸は17世紀にエリザベス1世のころ首相を務めた初代ソールズベリー伯爵ロバート・セシルのために建てられたレンガと石造りの館で内装の豪華なことと庭園で有名とのことです。この日は何かイベントがあるということで出かけてみることにしたのです。場所はセント・オールバンズの10キロほど東に当たるでしょうか。電車ですと一度ロンドンまで出なければいけないのでバスで行くのが便利です。
    到着してみるとハットフィールドはセント・オールバンズに比べてずいぶん小さな町でした。駅のすぐそばにある入口には本日のイベントは中止と貼り紙がしてありました。やはり天候のせいなのでしょうか。入口で入場料を払い広大な芝生の広場を横切りメインのハットフィールド邸に向かいました。また拝観料を別に取られます。中はチーク材の床や壁でいたるところに絵画やタペストリーがたくさんあり豪華なものです。良く歴史の教科書に出てくるエリザベス1世の肖像画などもありましたが残念ながら撮影禁止です。ここの見ものの庭園に向かうとまた料金は別です。生垣を刈り込み回廊のようにした庭には花が咲きハットフィールド邸のレンガが背景に映えていました。庭園には詳しくありませんが、自然を模したイギリス式の庭らしい一角もありました。屋敷の裏は広大な広場が続き遠くには鹿らしい群れも見えていましたが、残念ながら立ち入り禁止でした。
    帰りに、毎日よく歩くせいか靴が傷んだので買い替えを探しに途中下車してアウトレットショップに行きました。日本で買っていたのと同じブランドが結構安く売っていたので買い求め、コーヒーショップで一休みです。同行したTさんがコーヒーの濾紙を探しましたが売っていません。どうもイギリスにはあの円錐形の濾し紙はないようです。

    8月19日(日):グリニッジ


    テムズ川をグリニッジから望む

    子午線をまたぐ

    またもや雨模様ですがロンドンに出かけました。今日の目的地はグリニッジです。河港都市として世界遺産にも登録され、天文台も有名です。
    地下鉄バンク駅からドックランズ・ライト・レイルウェイに乗り換えてカティサーク駅でおりました。本来なら川岸に帆船カティサークが見えるはずですが、なんとこの春火事で焼けてしまったそうです。川岸のピアから歩き、海洋博物館を通りグリニッジパークを横切ると小高い所に天文台があります。なかなか人気があるらしく賑わっています。やはり見ものは経度0の子午線でしょう。さっそくまたいで記念撮影です。肌の色も国籍も違いますが、ここまで来た人はほとんど同じように記念撮影をしています。
    帰りはカナリー・ウォーフ駅で地下鉄に乗り換えピカデリーまで出て中華街で夕食の予定です。グリニッジの対岸にあたるドッグランドはもともと造船のドグが立ち並ぶ地域だったそうですが、再開発の結果新興オフィス街に生まれ変わり、中心のカナリー・ウォーフは品川の新興オフィス街と似通った雰囲気です。
    ピカデリーやソーホーは相変わらず賑わっています。中華はまた先日の店で食べましたがロンドンでの食事としては味値段とも満足できるものでした。

    8月20日(月):普通の一日(1)


    ホームステイ先の台所

    学校の炊事場

    毎日日記のようにこのブログを書いていますが、特に変わったこともない日は書くことに困ってしまいます。ちょうどこの日がそんな日です。まあ典型的な何もない一日の過ごし方を書いてみます。
    朝5時過ぎ起床。まだ暗いのですが夜は10時ころには寝てしまいますので朝早く目が覚めます。部屋は二階でほかに寝室が二つとバストイレがあります。物音をたてないように階下に移動します。一階は居間と台所でほとんどを占めています。この家にはテーブルと呼べるようなものがないので台所の机で本を読んだり、パソコンをしたりしてしばらく時間をつぶします。その間にお湯を沸かしコーヒーを入れます。お湯は水道水でコーヒーはインスタントです。7時前後になると朝食の準備をします。朝食はバターを塗ったトースト2枚にインスタントコーヒー、インスタントスープくらいです。以前は朝わざわざ早起きして作ってくれていましたが、内容がバターを塗ったトースト2枚にインスタントコーヒーとフレークなので、自分で作ると断ってからは今のようになりました。寝室はせまいのでこの方が気楽です。
    8時ころになると二階に移動して出かける準備です。着替えて学校の準備をします。ホームステイ先ではインターネットに接続できないので学校で利用するときにはパソコンも持って行きます。9時ころに家を出ますがまだ家の人は誰も起きて来ません。駅までは10分くらいで着きます。電車通学組と待ち合わせて学校のある二駅先のBorehamwoodまで9時28分の電車に乗ります。通学はホームステイ先の場所によってはバスの人もいます。

    続きはまた明日書きます。
    8月21日(月):普通の一日(2)

    前日の続きです。

    学校は10時から午後2時半までで、昼食45分を挟んで授業があります。発音や文法、ビジネス文書などいろいろな内容ですが、英語力のレベルで二クラスに分かれています。シニア組は全員LOWERクラスでお互いつたない英語なので、気が楽と言えば言えます。
    学校が終わると居残って勉強したりインターネットをしたりしますが、時間が限られていて遅くても4時には出なければいけません。セント・オールバンズまで帰ってもまだ日が高いので、ほとんどの日は図書館に行くことになります。図書館は登録するとインターネットが1時間無料で利用できます。日本のニュースなど見て情報は新しいものが入手できます。
    また帰りに時々パブでビールを飲みます。いろいろなパブを回り種類の違うビールを飲み比べるのも楽しみです。

    18世紀来のパブTHE BOOT INNの中

    同外観

    ホームステイ先の夕食は6時半ころです。居間でおばあさんと一緒に食べることが多いのですが、いつもテレビのドラマを見ながらです。連続して毎日やっているソープドラマです。食べ終わり天気が良いと公園に散歩に出かけたりすることもあります。そうでないときは部屋に戻りブログを書いたりシャワーを浴びたりして就寝となります。
    8月26日(日):スコットランドへ

    午前4時出発でルートン空港に向かいました。Easy jetと言う格安航空会社の便でスコットランドのインバネスへ向かいます。イギリスでは航空料金の価格破壊で格安の航空チケットがインターネットで入手できます。
    さて1時間余でインバネス空港に到着しましたがスコットランドはやはり寒いです。長袖シャツにフリースを着ても少し寒いくらいです。空港でレンタカーを借りて最初の目的地スカイ島に向かいます。まずはネッシーで有名なネス湖を訪れました。霧だと雰囲気も出るのでしょうが、晴れで車のたくさん通る道沿いのネス湖は到底ネッシーなどいそうもない景色でした。ねつ造暴露の告白もあったようでネッシー人気は過ぎたようです。ネス湖からハイランドを横断してスカイ島に渡る海岸をめざします。ハイランドはまさに荒涼とした景色です。生えているのはヒースでしょうか。あとは荒野が山まで続き、山には緑がありません。同じ景色がどこも続きます。人家があるところでは羊や牛の放牧が見られます。

    ハイランド

    海岸風景

    海岸沿いの景色のよいところで車を止めては写真を撮りながらで、遅くなったのでスカイ島への連絡橋を渡ってからは一目散にホテルに向かいました。ホテルは分かりにくいところでしたが、一階はパブでお目当てのハギスを食べ、スカイ島の地ビールを飲み満足しました。ハギスはスコットランド名物ですが、ひき肉にしたホルモン料理のようなものです。
    8月27日(月):スカイ島からフォート・ウイリアムへ


    スカイ島

    ダンヴェガン城

    今日は晴天で出がけに着たセーターでは暑いくらいです。
    まずは島を一周します。スカイ島はヘブリーディーズ諸島最大の島で、ざっと南北に60〜70キロほどあるそうです。中心の町ポートリーはにぎわっていましたが、あとは島中町らしい町はなくただ自然が続くだけです。山や荒野はハイランドと同じような景色ですが、海や湖がドライブの視界に入ってくると素晴らしい景色です。ハイランドではところどころ道路際に緑の木々が見られましたが、スカイ島はそれすらありません。全くの荒野と荒野の間には草原がひろがり、そこに羊や牛がのんびり草を食んでいます。時には羊が道まで出てきて車を徐行しなければなりません。
    ドライブですが、まず郊外は大体50〜60マイル(80〜100キロ)くらいのスピードでみんな運転しています。人のいる集落に近づくと30とか標識が出てきてスピードを落とします。数字以外は英語とゲール語の地名が併記されています。交通量は少なく、運転しやすいです。また途中景色のよい見どころにはPARKの標識が出ていて、何台か必ず車が止まっています。レンタカーはSAABでしたが、右ハンドルの2000CCでオートマ、スピードメーターは外側がマイルで内側がキロ表示でした。スカイ島の道路は坂が多いのでこの車は大変楽でした。
    ダンヴェガン城などおもな名所を見ながら島を一周し、また横断橋から本土に戻りました。あとは今夜の目的地フォート・ウイリアムに向かうだけです。途中古城を見物し山道に入ります。片側はずっと湖が続き、反対には荒野と山が続きます。スカイ島と違うのは道際に林や草花が見られる点です。
    今夜の泊まるところはホテルですが、夕食は外に出て中華を食べました。久しぶりの中華ですが、地元産の分厚い鮭の料理は脂ものり美味しかったです。
    8月28日(火):フォート・ウイリアムからエディンバラへ


    フォート・ウイリアムのホテル前

    港町オーバン

    朝から雨模様でした。ホテルの前は道を隔ててリニー湖となっています。朝食後に雨も小降りになったので湖畔まで行ってみました。海藻が打ち上げられていたり、水をなめてみるとほのかに塩辛いです。地図で見ると海につながっているようです。
    小降りの雨のため先を急ぐことにしました。まずはオーバンを目指します。昼食を予定していたオーバンの町は思いのほか賑やかで、レストランも多く楽しい町でした。ここで食べたシーフードも美味しくまた訪れたい町です。
    オーバンの町を出ると特に見るところもなく、ひたすらエディンバラを目指します。ハイランドの山も遠のき、景色は穏やかな様相で、日本の東北や箱根の芦ノ湖のあたりを走っているよう樹木の様子です。
    エディンバラに近づくと高速道路のM9を走ります。高速は70〜80マイルでみな走っています。キロはマイルの1.6倍ですからそこそこのスピードです。高速道路と言ってもイギリスは無料です。
    スピードと言えば学校のそばなどは20マイル約32キロに速度制限されています。50〜60マイルで走り回っていると、20マイルではまるで止まっているかのように感じます。そんな制限速度でもみんな実によく守ります。最初はおっかなびっくりだったスピードにも数日ですっかり慣れました。信号がないのと人が歩いていないので格段に運転しやすいです。
    エディンバラ郊外のホテルだったので夕食後、ライトアップされたエディンバラ城を見に行くことにしました。夜で初めてのエディンバラをやっと城の所までたどりついてみると見覚えのある城がライトに浮かび上がっていました。
    8月29日(水):エディンバラ

    早朝にホテルのインターネットに接続して、ブログの土曜以降を更新をしました。イギリスのインターネットのスピードは速くないのですが、早朝のせいかかなりのスピードでした。2時間3ポンドでランにマイパソコンが接続できました。

    エディンバラ城

    昨夜は暗くて良く分かりませんでしたが、エジンバラはきれいな街並みが続いています。まずはエジンバラ城に向かいます。旧市街のシェラトンホテルの駐車場に車を停めてお城に歩きます。見上げるお城は岩山の上に立っています。入口にはエジンバラフェスティバルのミリタリー・タトゥーの会場が設営されていて、城の中は観光客であふれていました。スコットランドの歴史に詳しくないので展示物は良く分かりませんでしたが、アン王女が戴冠式に使った王冠と剣と奇跡の石が三種の神器のように飾られていました。どうもイギリスの博物館は人形で当時を再現するのが好きなようで、ここにもいろいろと再現した人形が飾ってありました。

    ロイヤルマイル

    カールトン・ヒルからのエディンバラ城の遠景


    お城を出てまっすぐの通りがロイヤル・マイルと言われる通りです。海に向かって1マイルの通りに土産物屋や教会などが立ち並んでいます。大変なにぎわいの通りを途中から折れて橋を渡り新市街に向かいます。またエジンバラ城を遠くから眺めるためにカールトン・ヒルに向かいます。ここは小高い丘でいろいろなモニュメントがあります。丘の上からはエディンバラの町や海が見渡せすばらしい眺めです。
    まだ町を散策したかったのですが飛行機の予約もあり、時間がありません。短い滞在のエディンバラの街でしたがまた来れたら、何日か滞在してゆっくりと街の雰囲気を味わってみたいものです。
    帰りはエディンバラ空港からロンドンのルートン空港まで1時間もかからず帰って来ました。帰宅は8時過ぎでしたが日が短くなりそろそろ空は夕焼けとなっていました。710マイル1,136キロドライブしたスコットランドの旅が終わりました。
    8月31日(金):テイクアウトのお店


    テイクアウトのお店

    金曜は恒例のボランティアショップの日です。もうやることは慣れましたがレジは時々打ち間違えをします。金額を耳で聞くだけだと間違えることがあるようです。目で確認すると間違えないのですが、やはり日本語に脳が翻訳しているせいなのでしょうか。英語で聞いたことが行動に即結びつかないようです。ハローとかイエスなどは反射的に出てくるのですが、まだまだ英語が身にしみてきていません。
    ボランティアショップでは早々とクリスマスカードの整理をしました。リサイクル品だけでなくクリスマスカードとかバッグなどの新品はショップの本部から送られてきます。
    昼休みは隣の中華のテイクアウトのお店でチャーハンのお弁当を買い食べています。テイクアウトのお店はたくさんあり昼食に利用することもよくあります。この店は何度か通っているのでそこの中国人のおばさんと話をするようになりました。アリガトウは知っていましたがその返事を日本語でどう言うのか聞かれて、ドウイタシマシテを教えました。発音しにくそうでしたが何度も繰り返していました。ここのチャーハンは美味しいのですが4ポンド弱で1000円近い値段です。なにしろ物価は高いです。なんでも日本の倍はする感覚です。

    なおテイクアウトは和製英語で、イギリスではtake awayと言います。
    9月 1日(土):オックスフォード

    セント・オールバンズでの週末は今週限りとなりましたので、いつものシニア組でオックスフォード見物に出かけることにしました。若者組の何人かは週末にユーロスターでベルギーまで出かけているようです。
    オックスフォードへはロンドンからバスで100分ほどかかります。鉄道が工事中でいつもと違う経路で地下鉄に乗り換えて、ビクトリア駅からバスで出発です。ビクトリア駅はロンドンにいくつかある拠点駅のひとつで主に南方面への長距離バスターミナルもここにあります。チケットはシニア割引ですと半額になります。窓口の人は日本語を独習しているそうで、片言の日本語で応対してくれました。渋滞でロンドンの街中を抜けるのに時間がかかりましたが昼過ぎにはオックスフォードに到着しました。
    ギネスとフィッシュ&チップスの昼食後にまずはクライスト・チャーチを見物しました。ここは「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルが数学を教えていたカレッジです。

    クライスト・チャーチのホール


    マートン・カレッジ

    パント風景


    またハリー・ポッターの映画で学生の食堂のシーンに使われたホールもあります。その後ホッケー場の脇をマートン・カレッジ(最古の常設カレッジで皇太子も学ばれた)を眺めながら進むと運河に突き当り、名物のパントと言う平底の小さな船の行きかいが眺められました。夏休みで学生はいなく、観光客ばかりで校内は静かなものです。のんびりと歩きいくつかのカレッジを眺め、聖メアリー教会でお茶をしました。飲んだダージリンはイギリスに来て初めてのティーパックでない紅茶でした。
    帰り道の途中乗り換え駅から日本人の奥さんとアメリカ人のご主人夫妻と一緒になりました。奥さんは20年以上もアメリカに住んでいるそうで、ご主人の仕事の関係でしばらくイギリスに滞在しているとのことでした。イギリス英語はアメリカ英語と違い良く分からないことがあるとか言っていましたが、こちらはそれ以前だなと思いながら話を聞きました。物価の高さにもあきれていて、車がないので買い物を手で運んでいたら腰を痛めて針を打ってもらったとか、日本語でこんなにしゃべるのは久しぶりだとか、セント・オールバンズでわれわれが降りるまで楽しく会話をしました。
    9月 4日(火):火曜日の市


    八百屋さん

    ゴルフ場のブラックべリー

    学校の前の通りでマーケットが開かれていました。火曜と土曜に市がたちます。いろいろなお店が出ていますが八百屋さんも人気があるようです。キュウリやナスは日本のものよりは大きくて、大根はかなりこぶりです。人参もこぶりですが少し甘くて大変おいしいです。あとはじゃがいも料理ですが、皮付のままで半分くらいに切ったものを揚げて料理に添えたりします。これもおいしいです。その他トマトなども品種が違うようです。全体に野菜は新鮮でおいしいのですが、イギリス料理の基本は徹底的に煮てしまいます。カリフラワーとかブロッコリーはスプーンで押すと崩れてしまい原型をとどめないくらいまで煮てしまいます。

    学校が終わりTさんに誘われて最後のゴルフをしました。プレー後ビールを飲み、居合わせたゴルフ場の支配人からこのゴルフ場の自慢話を聞かされて、設立百年記念の冊子をもらいました。何度かゴルフをしましたが、ゴルフ料金は日本より安い数少ないものの一つです。夕方次のホームステイ先に送る荷物をとりに来ましたが、料金にびっくり!成田空港に送るときは確か2,000円くらいだったのに、47ポンド一万円以上しました。やはりイギリスは高いです。
    9月 5日(水):セント・オールバンズの授業


    魚屋さん

    レストラン

    本日の授業はセント・オールバンズです。 数人のチームに分かれ、ヒントを渡されてその場所を探し、またそこで次の場所のヒントをもらうと言う歩行ラリーのようなものです。歩いていける範囲なので遊び半分の気分で楽しくやりました。
    水曜はセント・オールバンズのマーケットの開かれる日なので、お店を見ていると魚屋さんがあります。魚は好物ですがイギリスでは種類も料理も少なく、久しぶりにいろいろな種類の魚を見ました。さばなどはおなじみですがタイやスズキもありました。ここのマーケット午前中で終わり、普段学校があるのであまり来れませんが果物やチーズ屋なども出て楽しそうです。
    お昼ご飯はアベイの近くの小さなレストランで食べました。内装も凝っていて、ワッフルで肉や魚などを包んだ料理が得意らしいレストランでした。日ごろ生野菜に飢えているのでまずサラダを頼み、オムレツと魚のワッフル包みのような料理を注文してシェアーして食べました。けっこうボリュームもあり美味しかったので十分満足しました。
    夕方には娘が夏物衣類などの残していく荷物を引き取りに来ました。公園を案内したことがなかったのでいつもの散歩コースを一緒に歩きました。途中孵化したばかりのひなのいる鳥の巣があり、目の前で平気でえさをあさっていました。こういう見慣れた光景ともあと少しでお別れです。夕食はまた昼のレストランに娘と行きました。いつも食べるイギリス料理とは異なり、喜んで美味しく食べることができました。
    9月 6日(木):お別れ会


    パブで

    パブで

    最後の授業の日です。老いも若きも男も女も、と言っても若い女性が多かったのですが、ともかく語学研修は終わりました。学習の講評はもっと聞いたり話したりして努力を続けなさいと言うことでした。たしかに日本人の間にいると安易に日本語で用を足していました。英語で積極的に話すことが少なかったと思います。来週からはそうはいかないので残る2か月は会話力のアップに心掛けたいと思います。
    夕方に打ち上げのお別れ会が近所のパブで行なわれました。明日はチャリティーショップでみんな別々のところですから今日で実質お別れです。お互い写真を取り合い飲んで食べて時間の過ぎるのを忘れました。あっという間の2か月でしたがここでの友達は年代を超えて一緒のことをやってきたつながりもあり、これからも大切にしたいと思います。大多数はこれから1年近くイギリスで過ごす連中ですからそれなりの覚悟と度胸があります。話すと各人個性的で大変面白いものでした。
    帰ってから次に行くホームステイ先に電話をしました。英語での電話は少し不安でしたので、話す要点を下書きして電話しました。要件は到着時間が変更になったことの確認です。ホストは分かりやすくしゃべってくれ、要件も通じたようで安心しました。火曜に送った荷物はもう届いたそうです。
    9月 7日(金):最後のチャリティーショップ


    チャリティーショップ
    (マリー・キューリー・カンサー・ケアー,青い建物)

    ボードに貼られた写真

    チャリティーショップも最後の6回目となりました。雰囲気にもすっかり慣れて楽しくやれました。今日はスタッフの人数が少なく2人です。日本から持って行った扇子を感謝のしるしにプレゼントしました。午後からのペアを組んでいたアンは休暇を取っています。最後に会えなかったのは残念ですが、お世話になったアンの分もはマネージャーのシャロンに渡しておきました。
    途中バングラデイッシュ出身のシャロンのご主人が来て紹介されました。20年いても英語がうまくならないとか、イギリス料理がまずいとか話をしましたが、彼の英語は私には大変流暢に思えました。またチャリティーショップの制度が日本にはないが素晴らしいと感想を言うと、日本にもあなたが作れば良いのになど話が弾みました。確かにそうも思いますが、ドネーション(寄付)と言う習慣が普及していない事と、リサイクル品の使用を日本人は好まないだろうと言うことなど考えると難しいのかなと思います。このチャリティーショップは高級住宅地にあり、売られているものは洋服などブランド品もあります。それでも高くても5ポンド程度の値段です。そのほか食器、アクセサリー、本などがあります。本は専門のチャリティーショップもあります。チャリティーショップの数は詳しくは分かりませんが、駅までの10分間歩く間に4,5店ありますから相当な数だと思います。
    最後にシャロンからプレゼントをもらい、印象深かったチャリティーショップのボランティアを終えました。Hapendien(ハプンドゥン)の町とこのチャリティショップもまた忘れ難いものとなりました。
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